マウスピースでいびき改善 第11回 体内時計の大切さ

睡眠時無呼吸は口腔内装置(スプリント・マウスピース『e-OA』)で改善できます。

頻繁に昼夜逆転→死亡率高く きついシフトをマウス実験

長期間にわたって頻繁に昼夜が逆転して体内時計が乱されると、死亡率が高まる傾向にあることを、京都府立医大の研究チームがマウスの実験で明らかにした。人間でもシフト勤務の職場は多いが、シフトの組み方によって体の負担や体内時計の乱れを減らせる可能性があるとしている。国際科学誌に発表した。

約24時間周期の体内時計が乱れると、睡眠障害など様々な病気のリスクが高まることが知られ、老齢マウスの実験で死亡率が上がることも分かっているが、長期的な影響は不明だった。

八木田和弘教授(環境生理学)らのチームは、明暗の切り替えのタイミングを変えて、明るい時間帯を7日間ごとに8時間ずつ後ろ倒しにする「ゆるいシフト」と4日間ごとに8時間ずつ前倒しする「きついシフト」の二つの環境下でマウスを育てた。1年9カ月の長期間にわたって行動リズムの変化などを調べた。

ゆるいシフトだと体内時計の乱れは軽微だったが、きついシフトではマウスが変化に適応できず、活動や休息の行動リズムが昼夜と関係なく乱れた。きついシフトは34匹中9匹が死んだのに対し、ゆるい方は14匹中1匹だけで、死亡率はきつい方が4・26倍高いと推定された。死んだマウスの67%で白血球の増加など炎症反応が確認された。

八木田さんは「シフト勤務のタイプによって健康への影響が異なる可能性がある。どんなシフトなら負担が少ないのか研究したい」と話している。(西川迅)
出典:朝日新聞デジタル

いびき・睡眠時無呼吸でお悩みの方はご相談ください。

当会では睡眠時無呼吸・いびきの簡易検査装置『ウォッチパット』を保有しています。

睡眠時無呼吸・いびきがある場合には、口腔内装置『e-OA』を作製します。

マウスピースでいびき改善 第10回 小児に広がる「睡眠時無呼吸」

睡眠時無呼吸は口腔内装置(スプリント・マウスピース『e-OA』)で改善できます。

小児に広がる「睡眠時無呼吸」 落ち着きなく粗暴に扱う医療機関少なく

2011/10/28 日本経済新聞 夕刊

小児の睡眠時無呼吸症候群は2005年改訂の国際睡眠障害分類第2版で初めて独立した疾患となり、診断基準が示された。

千葉伸太郎・慈恵医大耳鼻咽喉科講師によると、扁桃腺や咽頭扁桃の肥大、アレルギー性鼻炎などで気道が狭まるのが主な原因だ。「イビキや荒い寝息は重要なサイン。何度も目覚めたり、口呼吸や頻繁な寝返りをしたりすることもある。日中の症状では、成人に多い居眠りより、注意散漫や粗暴な行動などの特徴がある」

我が子が睡眠時無呼吸症候群ではないか、と疑った場合、どこで検査や治療を受ければいいのか。

現状では、小児の睡眠時無呼吸症候群を扱う医療機関は極めて少なく、成人を診る施設や小児専門病院で相談するしかない。

医師や患者団体、医療関連メーカーなどが、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療の促進を目指してつくる「グリーンピロー・SAS広報委員会」がホームページ(http://www.greenpillow.jp/hospital/)で治療、検査を受けられる医療機関を紹介。日本睡眠学会もホームページ(http://www.jssr.jp/data/list.html)で学会の認定施設と認定医などのリストを公開しており、近くの医療機関を知る手掛かりとなる。

また、日本学校保健会は09年、小児の睡眠時無呼吸症候群を分かりやすく解説した学校関係者向けの啓発冊子を作成し、全国約3600の公立校に配布、内容をホームページ(http://www.hokenkai.or.jp/mukokyu/090202.pdf)にも掲載している。

小児患者の割合は海外で1~3%と報告されているが、「イビキは幼児期から小学校低学年の子どもに目立ち、その多くに睡眠時無呼吸が隠れている」と指摘する医師もいる。

日本学校保健会が07年に8都府県の小学校21校で保護者を対象に行った調査(1764人回答)では、子どもに睡眠時の無呼吸が「よくある」「時々ある」が1年生では4.5%、5年生、6年生でもそれぞれ3.4%、2.4%あった。

睡眠時無呼吸の子どもの4人に1人に「寝息が荒い」や「イビキをかく」などの症状がみられ、調査で中心となった工藤教授は「特にイビキをかく子どもで、落ち着きがなかったり学習意欲が低かったりする割合が高かった」と話す。ただ、「子どもの睡眠時無呼吸症候群は、小児科や耳鼻咽喉科の医師の間でも十分理解されていない」のが現状だ。

検査法が簡便に

診断のための検査が煩わしいことも影響している。国際標準となっている睡眠ポリグラフ検査は、体に20以上のセンサーを付けて、眠っている間の脳波や心電図、眼球運動、口・鼻の気流、血中の酸素濃度などを調べるもので、3~4歳の幼児に行うのは難しく、実施できる医療機関は限られている。このため、簡便で子どもへの負担が小さい検査法が求められてきた。

山梨大小児科の杉山剛助教は08年から、携帯型の検査装置「SAS2100」を使って、睡眠時の呼吸障害の程度を測り、独自に作成した問診票の結果と併せて、手術などの治療が必要な子どもを見つけ出す診断基準を編み出した。

検査は、鼻の下に装着した管で息の圧力を測り呼吸やイビキの状態を把握するとともに、指先に付けた小さな装置で心拍数や酸素濃度を計測し、それぞれデータをSAS2100に記録し解析する――という方法だ。

杉山助教は「小児の睡眠時無呼吸症候群は治療法が確立しており、これまでの検証では、治療を受けた子どもの大半でイビキなどの症状が改善、集中力や落ち着きを取り戻す傾向にあることが分かっている。にもかかわらず検査が障害となって、診断されずに適切な治療を受けないでいる潜在患者が多い」と強調。「心身の成長にとって大切な時期だけに適切な検査と治療の普及が重要だ」と話している。
引用:2011/10/28付日本経済新聞 夕刊

 

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睡眠時無呼吸・いびきがある場合には、口腔内装置『e-OA』を作成します。口腔内装置『e-OA』は睡眠時無呼吸・いびきに効果がある口腔内装置です。(c-papが使えなかった方でも『e-OA』は装着して使用していただけています。)

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